TTKW様作業開始です。
色々打ち合わせながらこのミニで作る事になりました。
現状では色褪せやエンジン、足回り不調等ありますが
うちにとってはどうせバラバラにするので全く関係なく
錆が極端に少なくボディ状態が良く、うちにとっては非常に良いベースミニです。
そして95年式でクーラーもサイドコンデンサーながらやろうと思えば比較的簡単にCPUを取ったりキャブ化など自由度の高いミニで自分も好きな年式です。
ここから内装、ボディ色、足回りもガラッと変わりますので、お客様も完成を楽しみにされていると思いますが自分もとても楽しみです。
今回は内装含めそのまま組む箇所も少ないので組み付ける部品との兼ね合いを考えながら配線を含めボディの部品を分解していきます。

ここでボディの中も外も高圧高温洗浄機でしっかり洗い油分をしっかり落とします。
錆処理や足回りの変更に伴う作業を進めていきます。
車検や一般整備もありますので週の半分くらいでの進行ですが予定通りに進めていきます。
リアのハブベアリングのOHです
フロントのハブも同じ作業です。フロントはボールジョイントのシム調整もします。
リアのラジアスアームのスリーブが裂けていたので交換です
時間がかかりますが、SF整備の時は追加の部品代工賃等は発生しません。
シューの交換、ブレーキホースの交換、カップキットを交換してドラムを組んで完成です、ハイローキットとスプリングとショックは塗装から帰ってきてから組み付けます。
フロントです、サブフレームをささっと降ろして写っているサブフレームマウント、タワーマウント、ラックブッシュ、ラックブーツの交換です。
下の写真はステアリングラックを締め付けている所です。
緩むわけではないのですが、締める余地がでます。
ここを締めるとハンドリングにしっかりした感じがでます。
ハンドルを回すたびにすえギリの角度が違うミニはまずここを締める事です。
ドライブシャフトのなめ予防の溶接です。
フロントのナックルジョイント交換です、この辺りはSF整備には必須作業です。
問題なのがナックルジョイントブーツなんですが
デルファイ製のものなら良いのですが欠品中で違うも商品なんですが、このブーツが良くなくて始めの2年目の車検のときに亀裂が入ってしまいます。。。でUSEDのデルファイのブーツを新品のブーツをj外して組み付けます。
なんか作業がおかしく感じるかもしれませんが、ミニを長持ちさせるための作業です。カップは当然交換です。
テンションロッドブーツとロアアームブッシュは
安いものもありますが、このエーボンバー製のブッシュが良いです、かなりな長寿命です。
うちでこの部品を付けた方でまだ劣化による交換された方はいません。
準備が出来たらサブフレームを組みつけです。
フロントにつけるスプリングは後からだと2度手間なのでこのタイミングでつけておきます。
そしてあらかじめOH、交換したハブや、ドライブシャフト、ブーツなども組み付けます。
塗装から帰ってきてから10インチブレーキキット、ショックを組み付けます。
足回りが終わりタイヤをつけてミニを1度下に降ろします。
この後は塗装に出す前の錆処理等をします。
お客様からシートを倒したいので。。。というリクエストがありましたので、カットした後が変にならないように考えながらカットする部分を決めていきます。
カットしてシートを仮組みして、またカットして左右を均等に切って最後にバリを取って錆止め塗って完成です。
シートを前に寄せなくてもここまでシートが倒せます。
完成したのを見るとたいした事ないですが、カットの失敗できなので地味に時間がかかります。
この後ボディをいつものペインターの方の所に搬送しました。
11月くらいに帰って来る予定です。
次はエンジンのOHです。
まず水のコアプラグ、ウォーターポンプも外して高圧高温洗浄機で洗います。
キレイになりました。
ここからすぐにばらしていきます。
ピストン上部はこの時にキレイにします。
カーボンがすごいですね。
次にミッションです。
デフのOHです。
ギアやベアリングを点検してファイバーブッシュとワッシャーを交換して完成です。
なぜか1速ギアの内側のニードルベアリングの1本がありませんでした。削れてなくなったとかではなく多分始めからだと思います。
新品に交換です。
そのほかに3速のボークリングがあたる部分は剥離していましたので3速ギアも交換しました。
後スリーブ内のスプリングがひっかかってボールが入り込んでいましたので直しておきました。
他の部分は特に問題なく1〜4速のシンクロの交換で大丈夫です。
キレイにした洗い台でミッションケース、ギア等を洗います。
バックのギア抜け防止の加工もしています。
ここからベアリング、ギア等にいつも通り初期カジリを抑えるための処理をして一気に組み付けます。
完成です。
全てのギアに入るのを確認して完成です。
ブロック、ヘッドの完成を待ちます。
そろそろ車体が帰ってきそうなので
帰ってきたらすぐに組み付けていけるようにスターター、ヒーターコアのOHです。
うちらの地域では冬でもあまりヒーターをつけっぱなしでは走らないのでモーターやコアに負担があまりかかりませんが、点検兼てのOHです。
スターターモーターは99年式の物でブラシもほとんど減ってないものをOHして使用します。
オルタネーターもOHです。
今乗られているミニもACGを以前交換したかも。。。
と言われていましたので次回来店時に確認させてください良い方をつけようと思っています。
ブロック〜フィルター間のオイルパイプも対策品に交換です。
クランク角センサーも交換です。このセンサーが不具合が出るとエンジンが掛からなかったりアイドリング不安定になってりします。
コア増しラジエーターに、新品のストーンガードの取り付けです。
エンジンの完成です。
ヘッド、ブロックの画像がなくすみません。
そろそろボディの塗装も上がってくると思います。
楽しみです。
ミニが帰ってきました。
きれいな黒です、1度完成して引き取りに行ったのですがぺインターの方と相談して。。。1度置いて帰りました、予算も無限ではありませんがいつも予算以上のことを!というつもりでやっています。
最近はサフェーサーにMe500を混ぜて塗ったり、ピラー下にはシーラーを入れて塗ったり少しずつですが進化しています。
毎回ですが今までよりも良いものをと思って頑張っています。
しかし黒は気を使いますね。
帰ってきてまずルーフライニングを張り付けます。
この天張りの素材
今は難燃性の生地の厚いタイプですが、
引っ張ってもあまり伸びないのでとても張りにくいんですが、
今は生地の薄いタイプの物も選べます。
しわの少なさや耐久性などでメリットもデメリットもありますので使い分けています。
ルーフライニング張れました。
これからは順序良く組付けていきます
ペダルも1度ばらして汚れを落としてグリスアップです。
配線をセットしてセンターメーターを付けますのであれこれ下準備です。ヒューズBOXをOHと入るギボシの交換です。
ラインヒューズもばねのないタイプに交換します。
センターメーターの取り付けですが、カウルの取り付け穴をあけたり、ヒーターホースの逃がしのためのカウルカットを行います。
センターメーターもカプラーオンではありませんので、ボディ配線とセンターメーターの配線を長さを調整しながら組んでいきます。
後々整備される整備士のが解りやすいように考えながら組みます。この作業って整備士なら当たり前だと思っていましたが、自分が育った環境がそうだっただけというのが、最近解ってきました。。。このスゴイ結線どこでやったの?自分?って聞いたら。。。お店とか買った時からという方が結構います。
エンジンを載せる準備をします。
リアの足回りの残った部品もすべて組み付けます。
フロントも10インチキットも含めて組み付け完了です。
テールレンズもパッキンを交換して組み付けです。
燃料タンク等トランク内を組み付けた後にトランクを付けます。
95年式はフロントの配線を廻りを結構いじるのし
このミニはHIDを付けるので配線の残りはエンジンを載せてまとめていきます。
センターメーター装着です、見えにくいですが、クーラーの吹きだし口も変更ですので加工しています。
画像が前後しますがOH済みのヒーターユニットに新しいホースを付けて車体に付けます、ちなみに97以降のスピード調整出来るものを付けます。
この辺りは1度全部ばらしてからの組み付けなので
うちのUSED在庫部品に関しては無料で部品提供です。
燃料タンク組み付けですが、燃料ポンプ交換、センダ―ユニットフロートも対策品に交換です。
少しばかりタンク内も錆が出ていたので、これまた錆のない97以降の防音材が張っているタイプに交換しておきました。
スピーカーも純正品はそろそろ経年劣化からコーンが痛んで来ていますので、交換しました。
ウォッシャーノズル、使用しない方のワイパーホールともに新品交換です。今までの物も使えないことはないのですが。。。
交換することできれいに感じるんですよね。
というか気になるところが減るというか。。。
後ドアチェッカーのスポンジも新品にします。
エンジンを載せて
エンジンルームをまとめていきます。
センターメーター裏の処理、配線の取り回し、クラッチレリーズ装着からのエア抜き、ブレーキマスター取り付けからのエア抜き、ヒーターバルブ、上装着の電動FANのスイッチ、クランクセンサーも新品に交換、テンションロッドブッシュは1mmワイドの物、その他いろいろ交換です、気を付けることはどの部品も強く干渉しないように無理な取り回しが無いように心がけています。
このあたりの配線も整理しながら組み付けていきます。
  エンジンルーム完成です。
デスキャップ、プラグ、コード等はエンジンを始動する時に装着です。
  今回はセンターメーターにウッドパネルを装着しますので注文し入荷したのは良いのですが、補修用かと思うほどの部品内容でした、パネルと合わないダクト以外は入っていないというびっくりな内容でした。
うちの倉庫を捜索しているとボロボロパネル一式が出てきました、その金具を使って端の布は買ってきて作って、と順調でしたが、仮組してもうまく収まりませんでした、画像でも解ると思うのですが、両脇のメーターの穴が小さいのです、穴を大きくしてしまったら、見た目が悪くなりますので、裏面からテーパーに削っていき何とかすっきり収まりました。
   タコメーターは運転席前のパネルに付けてくれとのことなので、きれいに開けて、抑えのステーは長すぎるので一回切って溶接で付け直しました。
   フロントガラス部のダクトは細いものに交換してスペースを取ります。
汚れていたので一回分解してきれいにして装着です。
   錆処理はしっかりとおこなっていきます。
実際に見れない部分はやりすぎと思われるほどやります。
防錆材が鉄板すべてに塗られて、いるようにします。
目で見える(外に出ている)継ぎ目部分には、粘土の高い物を塗っていきます。
   シートはレザークリーナーとケアバームでキレイにしてから装着です。
   クーラーの吹き出し口は下から出るように加工です。
完成してしまえば目立たないところですが、穴あけやダクト取り付けには時間をかけます。
左右の外気導入口は97ミニのミニを使用です。
ヒーターも2スピードの物にしています。
   このミニは95年式に対してシート内装類は97クーパーですので本当ならクォーター下内張りが途中で切れているタイプなので、96クーパーの様に記憶を頼りに作りました。
   エンジンルームも完成です。
キラキラした感じは嫌ですが、作り直して汚いのも嫌なので、きれいに磨いたり洗ったりしてキラキラしない樹脂保護材を塗ってきれいにします。
ボンネット内は外から見えませんけどね。。。
  頼んでいたSモールがすぐにバキバキ割れるタイプでしたので、頼みなおしたのですが間に合わず納車時はUSED品になりました。(後日新品交換しました)
今回は3.5Jのスチールホイールにしました。
雰囲気が良いですね。
ミラーも良い雰囲気です。
グリルボタンはサービスです。
クリアのガラスフロントマーカー、サイドマーカー、フェンダーアンテナ穴を埋めたり、新品ミラー、こういうのの積み重ねが全体のイメージをスッキリしたきれいなイメージになるんだと思います。
   シンプルで素敵なミニです。
クォーターガラスも開閉式になり、窓を開けて走る季節はとても快適になると思います。
車高も下げ過ぎず、乗り心地も悪くならない程度が好きです。
内装が黒なので天張りも黒という選択肢もあったんですが、室内が明るく感じる様にライトグレーです。
   3,4日程度いろんな道を試乗して、完成納車になりました。

今回のミニも大まかな注文以外はすべてお任せて作らせて頂きました。
機関廻りや内外装もいろいろ工夫しながら作りました。
ありがとうございました。
元気良く乗ってください。